[試譯] 近70年電影票價格之圖表化

原文網址:
http://www.garbagenews.net/archives/1190939.html

【60年余りの間の映画館数の変化をグラフ化してみる】でも解説しているが、家庭用テレビの大型化やスマートフォンの普及、インターネット上の動画配信の高性能化に伴い、映画館の存在意義が大きく問われる時代が到来している。その過程で映画観覧料に関する論議も繰り返され、【高校生の映画料金1000円に値下げ、6月からTOHOシネマズで実施】を例に挙げるように多種多様な実証実験も行われている。それでは過去における映画観覧料はどのような推移を示していたのだろうか。今回は【50年前の商品の価格を今の価格と比較してみる】を執筆した際に利用した、総務省統計局が公開中の【小売物価統計調査 調査結果】のデータを基に、動向を確認していくことにする。

在[將60餘年間電影院數量變化試著圖表化]一文中有說明過,隨著家用電視的大型化跟智慧型手機的普及,以及網路動畫配信變得更方便等,使得電影院的存在意義受到大大的質疑。在這過程中,有關電影票價的討論也重複了很多次,以[6月開始,東寶戲院將把高中生票價降為1000元]一文為例,許許多多像這樣的實證跟實驗都在進行著。那麼,過去的電影票價是如何變化的呢?這次以在寫[試著比較50年前的商品價格跟現今價格]一文時所使用的總務省統計局公布的[零售物價統計調查 調查結果]的資料為基礎,來試著確認過去票價的變化。

1970年代から急上昇する映画観覧料

1970年代開始急速上升的電影票價

グラフを生成・精査するデータの取得元は上記にある通り。東京都区部の小売価格を参考に、1950年以降直近の2015年分までの年次値を随時取得していく。また月次に限れば2016年5月まですでに公開済みであることから、2016年分は1月から5月分までの月次値から平均を算出し、適用する。

圖表的製作、調查使用的資料為前述的資料源。參考東京都區域的零售價格,1950年到近期的2015年每年的數值都能夠取得,針對月份的話到2016年5月的數字都有公布出來,因此2016年的數值是使用1~5月的每月數值的平均值。


↑東京都的電影票價格走勢圖 (1950年-2016年)(日圓)

金額そのものとしては1950年-1970年は緩やかな上昇、1980年-1985年、1995年以降はほぼ横ばいを示している。一方で1970年-1980年と1985年-1995年の2期間において、大きく値上げをしているのが確認できる。特に1970年からの10年間で、3倍以上の値上がりを見せている。

金額在1950年-1970年間緩慢的上升,1980年-1985年、及1995年後幾乎是呈平行無漲跌的狀態。另一方面,在1970年-1980年和1985年-1995年這兩個期間,可以看到相當大的漲幅,特別是1970年後的10年間,價格上漲超過了3倍。

これは単純に物価が上昇したことに加え、映画館での映画観覧に対する需要が減り、映画館の数が減少したことによるものと考えられる(カラーテレビの普及が1964年の東京オリンピック開催をきっかけとし、1960年代後半から始まっており、その影響が大きいものと考えられる)。需要が減ったことを受け、売上を維持するために単価を高める必要性が生じたわけである。なお映画館数そのものの推移などについては冒頭のリンク記事の通り、別途機会を設けて解説している。

可以將單純的物價上升,還有進電影院的需求降低,加上電影院數量的減少當作原因(彩色電視的普及是以1964年東京奧運為契機,1960年代後半開始漸漸普及,這個影響是是不容忽視的)。受到需求減少的影響,為了維持營業額有調漲價格的必要。還有關於電影院家數的走勢,已經在開頭的連結裡另外的文章中說明過了。

また1950年に「65円」とあるが、これはグラフ生成時に小数点以下を切り捨てたため。元の値は64円60銭となっている。単純計算だが2016年はその27.9倍である

還有,在1950年的地方雖然標示著「65元」,但其實是製作圖表時省略了小數點以下數字的結果,原本的價錢是64元60錢,單純計算的話2016年是當時價格的27.9倍。

なお2014年4月からの消費税率改定に伴い、観覧料の引き上げは行われなかったため、1800円の値が継続している。このタイミングでは代わりに、各種割引料金の引き上げが実施されている(一例として【消費税率引き上げに伴う鑑賞料金の改定について(TOHO シネマズ、PDF)】の場合、「鑑賞料金全体での適正な転化になるよう、基本鑑賞料金は現行のままとし、各種割引料金を改定いたします」とし、基本観賞料金に変更は無いが、各種割引料金に100円(税込)が追加されている)。

另外,伴隨著在2014年4月開始實施的新消費稅率,為了不讓電影票價上漲,能維持原本的1800元,取而代之的是各種優惠價格的調漲(例:[關於隨著消費稅率上漲的電影票價改訂(TOHO戲院、PDF)],「為了要讓票價整體有適當的改變,一般票就維持現行價格,只更動優惠票的價格」,所以一般票的價格並無改變,但各種優惠票都調漲了100元)。

消費者物価指数を考慮すると……?

如果考慮到消費者指數的話......?
さて、モノの値段の高い・安いを判断する場合、単純に金額の移り変わりだけでなく、当時の物価を考慮して考えた場合が賢明である。昔の100円と今の100円では、金額は同じでも買えるものには大きな違いがあり、価値は当然違いがあるからだ。

那麼,在判斷東西的價錢便宜還是貴的時候,並不只是單純的從金額的改變,還要考慮當時的物價比較適切,以前的100元跟現在的100元金額雖然一樣,但是能買的東西差異卻很大,它的價值當然是不同的。

そこで各年の観覧料に、それぞれの年の消費者物価指数を考慮した値を算出することにした。【過去70年近くにわたる消費者物価の推移をグラフ化してみる】で用いた消費者物価指数の各年における値を用い、直近の2016年の値を基準値として、他の年の映画観覧料を再計算する。その計算の結果を基にしたのが次のグラフ。

因此,將各年的票價考慮上各自年份的消費者指數的值之後算出,在[將過去近70年消費者物價指數走勢試著圖表化]中使用到的消費者物價指數各年份的值做使用,以最近的2016年的值為基準,重新計算其他年份的票價,以此計算的結果做出以下的圖。



↑ 東京都的電影票價格走勢圖 (1950年-2016年)(日圓)
(以2016年的價格為標準考慮消費者物價指數)


やはり1970年からの10年間における値上げは物価を考慮しても大きなものであったことが確認できる。一方で1985年-1995年の値上げは物価に連動したものであり、それを鑑みると横ばい、あるいはむしろ実質的な値下げであったことが分かる。そしてそれ以降は物価そのものが安定しているため、料金は1800円でほぼ変わらないから、結果として実質的な料金も横ばいを維持している計算になる。

果然在1970年後10年間的上漲,就算考慮了物價指數仍舊是很大的漲幅。另一方面,1985年到1995年的上漲是跟著物價走的,這樣看的話實質上並沒有上漲,甚至可以說是下跌了。在那之後的物價相當穩定,所以票價維持在1800元沒有改變,計算出實質上的票價也是平行無漲跌的結果。

なお消費者物価指数動向を考慮した上で、1950年の映画観覧料を計算すると528.5円。現在はその3.4倍ほどに相当することになる。

此外,考慮到消費者物價指數的走向,計算1950年的電影票價得到528.5元,現在的價格大約是相當於當時的3.4倍。

2番目のグラフ(消費者物価の変動を考慮した図)を見ると、1970年代以降は映画の観覧料は実質的にほぼ変わらない実態が把握できる。にもかかわらず昨今において「映画の観覧料が高い」との意見が多々聞かれるのは、絶対額の問題ではなく、「映画を映画館で観ることへの個人個人の価値感」が減少していると考えれば道理は通る。昔は「1800円出しても観る価値はある」と考えていた人が多数派だったが、今は「1800円ほどの価値は無い」との意見が大勢を占めている。

從第二張圖(考慮到消費者指數變動的圖)可以看出,從1970年代以來電影票價格在實質上並無改變。但是近年來反而經常聽到「電影票的價錢很貴」這樣的意見,這並不是絕對值的問題,每個人對於「在電影院看電影這件事的價值感」在降低,這樣想的話就說得通了,以前抱著「就算要花1800塊也有看的價值」的人占多數,但是現在是「沒有花這1800塊的價值」的意見佔大宗。


これが単純に映画の質の低下を意味するのか、それとも冒頭で触れたように、それ以外の娯楽(テレビ、ビデオ、インターネット、携帯電話など)の普及で相対的に「映画館で映画を観る」ことへの価値が下げられたのかは、今件の値からのみでは分からない。しかし周囲を見渡す限り、後者の要因がメインであることは間違いない。時代の変化に伴った変革・進化を、映画館も求められているに違いない。

這是因為單純電影的品質不佳,或是如開頭所說的,電影之外的娛樂(電視、影片、網路、手機等等)的普及,相對的使「去電影院看電影」的價值下降了,只看這次的分析無法得知,但是仔細看看周圍的話,後者應該就是主要原因。伴隨著時代變化而產生的變革、進化毫無疑問地也考驗著電影院。

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翻譯練習。

*原文的[]裡面都是超連結,對那些文章有興趣的人可以點原文連過去看

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